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微笑みうつ病


「いつも人前では笑顔でいなきゃ!」

そうやって、自分を追い込んでいませんか?


「他人に心配をかけちゃいけない」

そうやって、無理をし過ぎていませんか?

 

うつ病で悩む方は増えています。

そして、そのうつ病にも種類がある事が分かっています。



うつ病の一つに【微笑みうつ病】というものがあります。



体調が悪い時でも、誰かと一緒にいる時には、常にニコニコしていて病気には見えない。
明らかに体調が悪そうなのに、聞くと「大丈夫」「全然、平気」などと笑顔を作って答える。

このような方は、もしかしたら【微笑みうつ病】かも知れません。



微笑みうつ病の方は、「他人に心配を掛けたくない!」気持ちが強いので、どんな時でも他人の前では明るく、平気な振りをしています。

ただし、1人になると抑うつ症状から極端にふさぎ込む事が多いです。

 

だから、症状が軽いうちは他人から気付かれる事が少なく、もしかしたらご本人さんも気付いていないのかも知れません。

そのせいで、うつ病に対する処置を行うのが遅くなりがちです。



微笑みうつ病は、会社で重要な役割を担っていたり、家族の為に!と真面目に働いている中年以降の年齢の方に多くみられます。

努力家で負けず嫌い、世間体を気にするタイプの方が発病する事が多いようで、何か自覚症状が出たとしても
「自分で解決しなくては」「もっとしっかりしなければ」などと考え、病院へ行く事を躊躇し悪化してしまう事が多いです。

また、自殺に至るケースも多い。




普段から、他人の前では、明るく元気に振舞っていますし、悲観的な言葉も口にしないので微笑みうつ病の方が自死をした場合、
周りの方は「あんなにいつも元気だった人が・・・」と思われる事が多いですね。

 

 


でも、本当に誰も気が付いていないのでしょうか?


「○○さん、最近様子がおかしいような・・・」
そんな風に感じたとしても、例えば自分の上司や年齢が上の方に

「○○さん、最近様子が変ですよ!ちゃんと休んだ方がいいんじゃないですか?」
と言えますか?

言える方の方が少ないと思うのです。




なんとなく気にはなっていても
「自分なんかが言っていいのかな・・・」
と躊躇している方が多いのだと思うのです。




微笑みうつ病は、うつ病の中では軽度のうつと判断されるそうです。

軽度のうちに、しかるべき対処を取る事が出来れば、解消出来る事だと思います。

 


なので、微笑みうつ病の症状で代表的な症状を書かせて頂きます。


睡眠障害

明け方まで眠れない。眠ったはずなのに朝、起き上がるのが困難になる。


午前中にミスをする

午前中なのに、ボーっとしたり、ミスをしたりする。


不安やイライラ

顔は、微笑んでいるのに、言動に不安やイライラが表れてきます。


食欲不振

食欲が無くなり、食事に対して消極的になります。
ランチの誘いを断る。飲み会にも参加しなくなるなど
 
便秘や下痢

原因不明の便秘や下痢が2週間以上続いているようなら、うつ病の可能性があります。


頭痛や肩凝り

思い当たる原因の無い、酷い肩凝りや頭痛なども2週間以上続いているのであれば、うつ病を疑う必要があります。


口の渇き

口の中が渇き、何度も水を飲んでいる症状が長く続いているようなら、うつ病の疑いがあります。

 


これらの代表的な症状は、ご自分にしか分からない物もあれば、他人が見ても気が付く物もあります。

もし、身近な人が「様子が変だな」と感じた場合は、一度診察を受ける事を勧める事も必要だと思います。



もちろん、無理矢理、強制的に!は良くありません。

微笑みうつ病の方は、他人に心配を掛ける事を極端に嫌うので、より一層「大丈夫です」の姿勢を強める事になるかも知れません。

 

でも、ある日、突然、「あんなに元気だった○○さんが・・・」と言うような事にならないように、
軽度なうちに対処が出来るようにしたいですね。