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脳を包む大事な脳脊髄液


脳脊髄液ってご存知ですか?

 

脳脊髄液とは、その文字の通り

脳を包み、脊髄の中を通る無色透明な液体です。

 

 

硬い頭蓋骨の中で、柔らかい脳が衝撃を受けずにいられるのは、脳脊髄液の中に浮かんでいるから。

 

飛んだり跳ねたりしても、脳が硬い頭蓋骨にぶち当たる事なく(笑)守られている。

 

 

普段は守られているけど、交通事故や想定してる以上の突発的な衝撃(ボクシングとかね)を受けると、脳への衝撃を吸収しきれず、脳震盪を起こしたりする訳ですね。

 

 

脳を守るだけでなく、脳から出たゴミ(老廃物)を体外へ排出する役目も果たしてくれている脳脊髄液。

 

1日に約500ml 作られていて、1日に3~4回は入れ替わるようになっている。

(常に新しい脳脊髄液に脳は浸ってるって事ね)



そんな、脳を守り、常に脳の為に良い環境を保ってくれている脳脊髄液ですが・・・

 

たまに、うまく排出できない状態になる方もいてるんです。

 

 

 

 

それは、水頭症と呼ばれる病気の方。

 

水頭症は、頭蓋骨の中にスムーズに排出できなくなった脳脊髄液が溜まってしまい、脳へ圧が掛かってしまう病気の一つ。

 

自然治癒する事は無くて、手術で頭蓋骨の中に溜まった脳脊髄液を抜く事しか治療方法が無い病気です。

 

 

実は、ワタシの父が水頭症なんです。

 

ワタシが、まだこの世界に入る前。14~5年前かな?

 

「歩行の仕方がちょっと変やな」

とは、家族みんなが何となく思っていたけど、水頭症なんて病気を聞いた事も無いから特徴も知らない。

 

その後、調べたら・・・こんなに分かりやすい症状は無いね。

無知って怖いなと思った。

 

 

大きな病院で検査をして貰って判明した訳ですけど、その時点で父は70代真ん中ぐらいやったかな?

全身麻酔で頭蓋骨に穴を開ける手術と聞いて・・・拒否しました。

 

 

水頭症の手術は、一度受けたからと言って、その後の生活が元通りになる訳でも無い。

 

もちろん、個人差はあると思いますけど、「手術して数年で元に戻った」なんて話も聞こえてくると・・・

高齢の父に全身麻酔の手術を勧める事は出来ず。

 

本人の意思を尊重しました。

 

 

長くなるので続きます