「水頭症の手術をしない」
と父本人が決断した頃は・・・
まだ日常生活にそこまで困っていなかった。
だから「命に関わる訳じゃないのに・・・全身麻酔はね」
って意識が、父にも家族全員にもありましたよ。
実際、歩き方以外には問題が無いように見えていたからね。
水頭症の主な症状としては、歩行困難があります。
膝を上げて歩く事が出来なくなって・・・
ペンギンのように爪先を外に向けてペタペタ歩くんです。
だから、つまづきやすくなる。
けど、定年後は毎日１時間程かけて、夫婦でウォーキングをしていたおかげなのか？
ずっと元気に仕事をしていたおかげなのか？
歩き方は、ちょっと難ありになっていても、踏ん張るだけの力はあったから、日常生活では特に困る事が無かった。
ただ、年々衰えていきますね。
盲点やったのが、水頭症の歩き方ゆえ、足の筋肉（特にふくらはぎ）の筋肉を大して使わずに過ごしてしまった事で、足のむくみと筋力の衰えが急激に進んでいきました。
それでも、この２～３年前までは、杖を使う事はあっても自分の力で歩いてた。
もちろん、「コケたら・・・骨折したら・・・寝た切りになる！ 」って事で、病院やデイサービスなど外出時には車椅子！
の生活にはなってましたけど、それでも自分の足で歩いてた。
それが、去年ぐらいからかなぁ・・・
また足の筋力が急激に衰えてきて、家の中で杖だけでは安定しないから歩行器を使うようになったんです。
でも、歩行器を使ってでも自分でトイレに行き、取りたいモノを取りに行きって出来たのが・・・
とうとう、先月から自宅内でも車椅子になりました。
先月、自宅内でコケて頭を打ったかも知れないからと救急病院で検査をして貰ったら
「水頭症が進んでいるようです、手術を望まれるのであれば即、入院の手続きをします」
と言われたけど、父はもうすぐ誕生日です。８９歳になります。
今更、全身麻酔で手術なんて無理です。
本人も嫌ですし、私達家族全員が賛成出来ません。このまま水頭症と付き合っていくしかありませんね。
脳脊髄液は、排出がスムーズに出来なくなって頭蓋骨内に溜まってしまっても、こうやって様々な症状を引き起こすし、反対に頭蓋骨の外に漏れてしまう病気もあります。
とても大事なモノなのに、あまり知られていないモノでもあります。
どうか、このブログを読んで下さった方が脳脊髄液は大事なモノなんだよーって事だけでも知って下さったらいいなと思います。